研削加工における目詰まりの原因とは?

研削加工で起こりやすいトラブルとして、砥石の目詰まりが代表的です。目詰まりは砥粒と砥粒の間に削りカスが詰まり固着することで、砥粒が刃物の役割を果たせなくなります。目詰まりが起こると、研削力が低下することはもちろんのこと、研削熱が砥石とワークの接触面に蓄積することなりワークのヤケや変形を引き起こします。さらに研削抵抗も増大するためにワークもしくは砥石が微振動するビビリが発生することで仕上げ面に斑模様が発生し、均一な仕上げが出来ません。このように、研磨力を低下させ、ヤケやビビリを引き起こし、工具寿命や加工精度、品質の低下を招く目詰まりをいかに抑制させるかが重要となります。

 

目詰まりを抑制するためには?

目詰まりを防ぐためには加工の種類に適した砥石を選定することはもちろんですが、ワークの材質に適した砥石を選ぶことも重要となります。例えば、気孔率の高い砥石は目詰まりを起こしにくい傾向にあり、砥石の砥粒が荒すぎる砥石は目詰まりが起こりやすい傾向がありますので、選定時には注意が必要となります。またワークに対する工具の当て方や送り速度といった加工条件の設定が重要です。加工時の条件設定によっては加工の進み方が異なるために目詰まりの発生を抑制することも可能です。そのために目標となる表面粗さに近づけつつも加工時間を短くし砥石摩耗を抑制すると適した加工条件の設定が重要です。そして削りカスを洗い流す役割としてクーラントも重要となります。研削面の冷却を助けると同時に、削りカスを洗い流す役割も持つため、目詰まり防止につながります。ただ、クーラントが古く劣化していると、本来持っている洗浄性能が低下し目詰まりが起こりやすくなるので注意が必要になります。

 

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