用語解説

トラバース研削とは、円筒研削盤での加工方法の1つで加工物を軸方向に往復し、平面を加工する方法を指します。この加工方法で行うワークとしては、加工幅が砥石よりも広い工作物や段がないものが選ばれます。また、砥石が工作物の軸方向と直角に切り込む加工方法プランジ研削に比べ、加工後の面粗さが良いのも特徴の1つであり、ワークへの鏡面加工も可能となっています。トラバース研削はトラバース加工と呼ばれることもあります。

 

トラバース研削とプランジ研削の違いについて

前述の通り、プランジ研削とは、砥石が工作物の軸方向と直角に切り込む加工方法のことを指します。

そのため、トラバース研削とプランジ研削の違いとしては、砥石を軸方向に対して、平行に動かすか、直角に動かすかであるかと言えます。図で表すと下記の通りです。

プランジ研削とトラバース研削の違い

・プランジ研削とトラバース研削の違いを表した図

 

>>【関連記事】他の円筒研削方法や用途について

 

当社の円筒研削 加工事例

では、実際にはどのような製品に円筒研削が用いられているのでしょうか?当社の加工事例の一部を参考として、ご紹介します。

 

段付きリング

円筒研削事例

こちらは量産精密研削加工.comで製作した、輸送機部品用の段付きリングです。素材はSUJ2でできており、サイズは外径がφ80mm、内径がφ72mm、幅は80mmです。加工精度は、真円度・円筒度・同軸度すべて5μm以下、研削面のスクラッチ傷不可となっております。加工のポイントとしては…

>>詳しくはこちら

 

産業用機械用ブッシュ

プランジ研削

この製品は、量産精密研削加工.comで製作した産業用機械に用いられるブッシュです。この産業用機械用ブッシュは、素材は鉄でできており、サイズは外径φ43mm、内径がφ35mm、そして幅が19mmです。加工のポイントとしては…

>>詳しくはこちら

 

トラバース研削のことなら、小西製作所まで!

ここまで、お読みいただきありがとうございます。

今回はトラバース研削について説明しました。トラバース研削とは、円筒研削盤での加工方法の1つで加工物を軸方向に往復し、平面を加工する方法で、加工後の面粗度も優れているため、鏡面を実現することにも適しております。

当社では、研磨加工・研削加工用の保有設備を駆使し、平面研削・円筒研削・内面研削とすべて一貫対応します。1μ以下の高精度加工や平面度、平行度、直角度、同軸度などそれぞれμ単位で管理する大量生産も可能です。ガードナースルー研磨機、センターレススルー研磨機など、大量生産にマッチした設備を使った製品供給と品質保証もあらゆる業界のメーカー各社からご愛顧いただける所以です。

以下にて、当サイトのサービスを紹介しておりますので、是非ご覧ください。

 

1.量産品 研削仕上げ コストダウンのポイント

2.平行平面ホーニング加工による超高精度加工

3.薄肉リング形状品の センタレススルー研削

4.φ10mm~の小径研削 量産加工サービス